七十二候をモチーフにしたステーショナリー「こてもと」
立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨。
これは、古代中国で生まれた二十四節気の春の季節をあらわした言葉です。
二十四節気は一年を二十四等分し、
およそ15日ごとに季節の変化を示しています。
二十四節気の一つの節気をさらに3つに分け、
およそ5日ごとに季節の移り変わりを示したのが七十二候です。
一つ一つの候は、気象や動植物の様子が3~4文字の言葉で表現されています。
二十四節気は古代中国のものがそのまま使われているのに対し、
七十二候は日本の気候風土に合うように何度も見直されてきました。
現在では、主に1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された
七十二候が使われています。
七十二候は一つ一つの言葉に情緒があって、
どこかなつかしい���うな情景が浮かび、季節の移り変わりを感じさせてくれます。
「こてもと」のデザインの特長は、
どこかほのぼのとした絵柄とグラデーションをかけた柔らかな色使いです。
紙にもこだわり、ポチ袋をはじめ、一筆箋やノートの表紙、
そしてシールも風合いのある和紙を使っています。
和紙はにじみやすく、グラデーションを印刷するのには不向きです。
しかし、この絵柄の魅力は和紙でなければ引き出せないという思いで、
課題をクリアしながら作り上げていきました。
和紙を使うことで柔らかな中にも奥行きと上質感が生まれ、
手にしたときにちょっとうれしくなるような仕上がりになっているのではないでしょうか。
それでは、私たちがテーマに選んだ候の言葉をいくつかご紹介しましょう。
ステーショナリーの絵柄と合わせてご覧ください。
「春」
桜始開(さくらはじめてひらく)…桜の花が咲き始める
「夏」
蛙始鳴(かわずはじめてなく)…蛙が鳴き始める
紅花栄(べにばなさかう)…紅花が盛んに咲く
「秋」
玄鳥去(つばめさる)…燕が南へ帰って行く
「冬」
鱖魚群(さけのうおむらがる)…鮭が群がり川を上る
鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)…鶏が卵を産み始める
「こてもと」は手描きのイラストと和紙の素朴な肌触りで
心地よく日々を彩ってくれるステーショナリーです。
季節や気分によって、絵柄を選んでみてください。