「LittlePink &Brokiga」の使命
3月11日(金)に発生した東日本全域にわたる地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さま、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
あれから早くも2週間以上も立ってしまいました。
被災地の現状や予断を許さない原発を見る中「とまどい」という言葉が頭から離れません。
「何ができるだろう」という言葉が胸に響きます。
今回の出来事を通じて、デザインステーショナリーというのは、緊急時に非常に無力だと痛感致しました。
しかし、徐々に復興し始めた街、普段の生活を取り戻しつつ街、前向きに生きようとする人、そんな方々のお話を聞くと何かできるようなことはあるような気がしてきます。
幸いにもささやかながら人の心を動かせるお仕事をさせて頂いております。
それがベストではないにしろ、そこに力を入れることも今の自分にできることの一つなのかなと思うようになりました。
そして、自分の仕事(使命)をまずは果たすとこからなのかと考えてたりもします。
本日は、これから世に送り出すキャラクターブランド「LittlePink &Brokiga」の使命についてお話を書きたいと思います。
「LittlePink &Brokiga」はスウェーデンの人気クリエーター、スティーナ・ヴィルセンさんを中心とした、母カーリンさん、姉アンナさんの、ご家族による共同作の絵本シリーズをベースにしたブランドで、2011年に日本にもついに上陸いたしました。
このデザインの魅力は、それぞれが多彩で、ユーモラスで、なんとなくカワイイといった印象を受けることにあると思います。
そのデザインの根底には、スティーナさんたちの想いやメッセージが深く刻まれています。
キーワードは3つ。
1つ目が<共感>
「こういう子いるよね。」「うちの子みたい。」といった言葉を自然と口にしてしまうようなイメージでしょうか。
まるで保育園や幼稚園の教室のようなデザインが、心の何処かに人の本質的な<共感>を生むのだと思います。
2つ目が<寛容>
個々の個性が混雑した状態でも、誰かを淘汰することなく、<寛容>することが出来ているデザインです。
彼らには国籍、性別、人種というのがあるのかもしれないし無いかもしれない。
そんなことを考えさすことなく、<寛容>的な空間がそこには存在しています。
また、リトルピンクはイタズラ大好きな好奇心旺盛の女の子です。
そういった子供のイタズラ���<寛容>する文化も、北欧だからこその魅力といえると思います。
これはキャラクターとして個人的に非常に優れている力だと考えてます。
こういった輪がデザインから広がれば世界が少しでも平和になるような気がしています。
3つ目が<ユーモア>
かれらはいつも笑顔でいるとは限りません。変な顔をしています。逆立ちしたり、これは何?というような子もいます。
そんな感性に直接訴えてくる自由こそ、<ユーモア>といえるのではないでしょうか。
こういったコンセプトはそのままキャラクターの使命といえると私は考えております。
そしてその使命を伝えることが私の使命だとも考えております。
その使命のバトンが繋がった時こそ「LittlePink &Brokiga」はこれからの私達の世界を、良い方向に促して行くと信じております。